レーザー治療・超音波検査
●レーザー治療(主にレーザーメス)
小動物臨床におけるレーザーの普及率は、ここ数年、急速な広がりをみせています。疼痛緩和、消炎に対する治療から外科手術に至るまで獣医学のあらゆる分野でレーザーは使用できます。
当院でも2002年よりレーザーメス、レーザー治療器を導入し、各種レーザー治療ができるようになりました。
電気メスでは、体に対極板を当てて体をながれる電流を逃がす必要があり心臓に負担がかかり、動物種によっては使用できない場合もあります。よって小型動物では電気メスを使用するよりはレーザーメスの方が安全性は高くなります。
また、小型動物では出血量を最小にしたいのと手術時間を極力短くした方が動物への負担を少なくできるので積極的にレーザーメスを使用しています。
●超音波検査
小動物臨床における超音波(エコー検査)の普及率も、ここ数年、急速な広がりをみせています。犬猫以外にもハムスターの腹部腫瘤が何が原因なのか?などで使用するケースがあります。当院の超音波は3周波切替可能で、マイクロコンベックスなので最小の8メガで使用するとハムスターでも診断上有効です。但し、非常に小さい動物なので保定がストレスになるので短時間でしか検査はできません。
また、小鳥では鳥独特な呼吸形式のための保定上の問題、検査で使用するゼリーが毛びき症を誘発する可能性などから検査自体全くしません。
兎の場合は、腹部の脂肪が非常に多いのと、兎の腹部では盲腸が大部分を占めるので、検査上なかなか良い画像が得られないケースが多いです。但し、子宮疾患ではある程度診断上有効な場合もあるので使用する場合もあります。